家電談義

今の職場のランチタイムでよく話題になるのが自宅の家電や家具にまつわる話だ。誰かの家で洗濯機が壊れたかと思えば、「旦那がまた勝手に在宅業務用の机を買った」と憤慨している人もいる。うちにも買い替えたい家電はいくつかあるけれど、やはり本格的に壊れて使い物にならなくなるくらいでないと、なかなか買い替えるところまで踏み切れない。使いながら不便さを感じる部分もありつつ、どこかで物に対する愛着があるのも事実。いざ買い替えようとなっても、共に暮らす人がいれば独断で購入品は決められない。スペック等の擦り合わせも必要になってくる。

以前オーブンレンジを買ったときは、徹底的にスペックを調べ上げて、納得したものを購入したにもかかわらず、購入の第一目的であった「自家製パンを焼く」は未だ一度も達成できていない。コロナ禍という長い長い在宅期間を経てもなお、である。私はもしかしたら一生自家製パンを焼くことはないのかもしれない。それでも、通販で買える「あとは焼くだけ」の成型パンをそのオーブンで焼けば至福の時間が味わえるし、そうでなくても、高性能なレンジ機能を使えば毎日冷凍ごはんがちょうどいい塩梅で温まってくれる。

次に買うのは冷蔵庫かな、とほんのり思ってはいて、肉や魚を長持ちさせるチルド機能や半冷凍機能などを調べてみたりはしているが、最終的には「今までと同じ使い方で快適に使えるか」が一番重要なのかもしれない、と思うに至る。